■【River Side Sketch #001】 わたしが生まれ育ったのは東京のはずれにある足立区は北千住。荒川と隅田川という2つの大きな川に挟まれた街。わが家も荒川の土手まで200mくらいの場所にあって、通っていた小学校も荒川に架かっている千住新橋のたもとにあった。子供の頃から暮らしの一部として川や土手の存在があった。僕にとっては川の匂いのする街なのだ。川には匂いがあると僕は思う。言い換えれば、静かにとうとうと流れる「水」の匂い。川面を吹き抜けて行く風の匂いとでも言おうか、河川敷の野球場の砂埃と入り混じった独特の匂いなのだ。実際にはそんな匂い等しないかもしれない。僕のイメージの中で作られた物かもしれないが、僕には確かに感じられる「匂い」なんのだ。そんな「川」の情景を新しいカメラとレンズでスケッチしてみようと思う。【クリックで大きな画像】